『教学マネジメントFACTBOOK2022』を新たに刊行しました!
金沢大学では,令和3年4月に教学マネジメントセンターを創設しました。令和2年1月に公表された『教学マネジメント指針』(中央教育審議会大学分科会)に沿って,大学全体レベル・学位プログラムレベル・授業科目レベルの各レベルにおける教学マネジメントを強化すべく,教育担当理事のもとに新しい組織を設置し,その取組を進めています。特に,同指針では,教学マネジメントを支える基盤として「FD・SDの高度化と教学IR体制の確立」を求めていることに着目し,エビデンスに基づく教育マネジメントを進める観点から,教育・学修に関するデータの収集・分析・共有に関し,今まで以上に力を注いでいく必要があります。
そこで,教学マネジメントセンターでは,新たに,『教学マネジメントFACTBOOK』を作成し,金沢大学の教育と学修に関する基本データを整理・共有する取組に着手しました。 本冊子は,その第一歩に当たり,令和4年度国立大学経営改革促進事業における大学院改革プロジェクトの採択を受けて発刊するものです。
これまでの金沢大学の教育改革は,平成20年度の学域・学類制の導入に始まり,平成28年度の国際基幹教育院の設置,平成30年度の国際基幹教育院総合教育部の設置を通した レイトスペシャライゼーションの導入,令和3年度入学者選抜から全学類での後期日程廃止といった一貫した教育改革を通して,学修者本位の教育の理念のもと,伝統的なディシプリンを超えた柔軟性ある教育プログラム提供と,学生が自主的に進路選択できる機会提供を図ってきました。さらに,令和2年度に採択された文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」では,第4の学域である「融合学域」の設置と全学域学生を対象とした「先導STEAM人材育成プログラム」の開設を通した,文理融合・分野横断によるSTEAM教育の推進によるイノベーション人材育成に邁進しています。
どのような場面にあっても,教育成果と学修成果を把握・確認しながら,さらなる充実を図っていくことが高等教育機関として求められています。『教学マネジメントFACTBOOK』の刊行を契機に,今後とも,教学マネジメントの取組に,ご理解とご支援を賜れば幸いです。